ミルククラウンの撮影
〈2037〉
https://sayamahills.com/2037/
珈琲を淹れていたとき気がついた、水滴が水面で跳ねる様子。粘性の高いミルクで出来る「ミルククラウン」は、科学番組で見ていつか自分の目で見たいと思っていました。NHK「四つの目」1966-72年で知ったと思うので、小学校高学年から高校にかけてのこと。大人になったら写したいと決めていた瞬間です。
2020.5.6 kagaku no me ni cyousen (Pentax K-1)
yoshiaki.toma
夕方6時台に放送された青少年向け科学番組。タイトルにもなった「四つの目」とは、「肉眼」に加え、「時間の目」(微速度撮影によるコマ落としや、高速度撮影によるスローモーション)、「拡大の目」(顕微鏡による撮影)、「透視の目」(レントゲン撮影)という当時の最先端の撮影技術を駆使した「目」のこと。この四つの「目」でさまざまな事柄を見てみようというのが番組の狙いだった。(NHK 四つの目 アーカイブス 放送史より)
当時の自分自身と交わした約束を、やっとはたしました。オンライン学習と言う言葉が飛び交います。小さな頃の自分にとって、TVの役割は大きかったです。TVでは、草下英明先生が私の憧れの先生でした。
観察場所は自宅の居間。
1/5000位のシャッタースピードで、この機材での水滴は止められました。機材?水出しコーヒーメーカーのフィルター部を外し、水の替わりに牛乳を仕組みました。
撮影より、コマから記録を抜き出す作業が大変でした。
水面での衝突速度、下のミルク溜りの深さ、牛乳の脂肪分の%が出来るクラウンの形を変えます。カメラ側はシャッタースピード、絞り、ピント、連写タイミングなど変えられる要素が多くあります。
機材を換えました。
王冠という名に近い画像を得られました。小さい頃の自分との約束の写真が写せました。「四つの目」に私は五個目の「好奇心」の心を追加し釘付けでした。
これは今の自分への、
ご褒美です!
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