蚊(イエカ)の観察 その 3
〈2078〉
https://sayamahills.com/2078/
蚊の幼虫はボウフラと言われます。「ボウフリも蚊になるまでの我慢かな」という川柳があります。古くからじっくり観察されてきた生き物ですね。蛹(さなぎ)にも、オニボウフラという言われ方があります。さらに卵魂にも絶妙な言い方が。蚊は夏のアサガオみたいに季節感のある身近な生き物です。
2020.6.27 rinjin (Ricoh GRDⅣ + i`Phone8)
yoshiaki.toma
研究素材、あるいは教材。
ボウフラを観察します。
水の表面張力で張り付いていたので、
スライドグラスを逆さにして観察しました。尻の太いパイプは呼吸管。細かな毛状のものは運動脚の役目、あるいは水流を感じたり作ったりするものかも知れません。
こんな一角がありました。
数日で孵化した幼虫は4回くらいの脱皮で一人前になるらしいです。これは多分、最終の脱皮殻のよう。ボウフラはこの抜け殻を食べると言う調査もあります。水中の細菌や死骸などを食べ、住む環境の浄化をして、自らは大型の生き物、メダカやヤゴの餌になったりします。
ここにツノのある、ボウフラと形態の違うものが写っています。
これは蚊の蛹です。幼虫をボウフラと呼ぶ言い方にそって、蛹はオニボウフラと言います。ツノの様なものは、やはり呼吸管。蚊は水中で暮らしている時期もありますが、えら呼吸をすることはないそうです。この蛹、明るさや振動を感じ変化があると、さっと水中に潜ります。運動する蛹です。「さなぎの様に閉じこもり動かない」はありません。
こんなものも観察出来ました。
蛹の抜け殻です。この上で一匹の蚊が成虫になったわけです。鬼の抜け殻です。
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