蚊(イエカ)の観察 その 4
〈2079〉
https://sayamahills.com/2079/
蚊の卵についてまとめました。イエカは水面産卵です。事前知識があったのではなく、今回の観察で個人的には「発見」しました。このタイトル画像に卵塊が写っています。
2020.6.24 jinsei wa funade (Ricoh GRDⅣ + iPhone8)
yoshiaki.toma
成虫の右にタンカーみたいな小船が浮いています。
成虫と小船。小船はイカダの部材を横から縦にして組んだ構造をしています。
これがイエカの卵塊で、卵舟(らんしゅう)と言います。なんという詩的な美しい名称でしょう。蚊が身近で、発生のそれぞれに固有名があるなんて感動!ボウフラ(幼虫)、オニボウフラ(蛹)、卵舟(卵塊)そして蚊!「蚊」は今の時期の俳句の季語でもあるんですね。
すくってみました。ここに150くらいはありそうです。このくらいの数の卵を、蚊は一生のうち4-5回産卵するそうです。
スライドグラスに乗せるとき、卵舟は少し壊れました。
お酒の一升瓶のような形。棒状の卵で、すぐにボウフラになりそうです。実際に数日で孵化します。てっ辺が光っているのは、顕微鏡のサークル照明の影響です。
標本にするため、透明マニュキュアを使ってプレパラートにしました。
空気の泡が宇宙的な装飾を加えてくれたので、そのまま撮影。この二枚の画像だけみたら、「蚊」を連想するでしょうか?自然は不思議で美しいです。「しぜんのかたち」はこんなことを伝えたいです。
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