半夏生(はんげしょう)の頃
〈2086〉
https://sayamahills.com/2086/
6月30日は一年のほぼ半分です。この日と、12月31日にお祓(はら)いをして、無病息災を祈願する文化があります。古くはこの頃、宮中では氷室の氷を食べたようです。京都ではういろうを氷のように三角形に尖らせ、小豆をのせた和菓子を食べ暑気払いする密かな?楽しみがあるそうです。
2020.6.30 wagaya no tanoshimi (Ricoh GR & iPhone8)
yoshiaki.toma
和菓子の名前は、水無月といいます。この日の我が家の夕食は「にしん蕎麦」「水茄子」。京都・大阪風でした。肝心の一年、半分のお祓いですが、夏越(なごし)の祓いといいます。
これは今日(7月13日に)撮影したカラスビシャク。半夏(はんげ)と呼ばれる薬草です。一年を72に区切った暦では、夏至から11日目を半夏生(はんげしょう)と名付けました。今年は7月1日でした。半夏生という呼び方は、カラスビシャク(半夏)からきたとも、ハンゲショウという野草からきたとも言われています。
我が家にはハンゲショウはありませんでした。それがちょうどこのタイミングで、山形の友人から庭の整理で抜いたからと送って頂きました。
七夕の日に我が家の庭に直植えしました。一週間がたって、地面にも馴染んだようです。そして、
我が家でも、白く化粧を始めました。
葉列の一番上の葉が、白くなるのです。白くなるのは暦の半夏生(はんげしょう)の頃です。
というのも、暦の名前がこの植物から付いたとも、カラスビシャクの半夏からきたともいわれ、共に開花時期が似ているのですから。
植物のカラスビシャク(半夏)はサトイモの仲間。ハンゲショウはドクダミの仲間です。ドクダミの花にある白い花弁のような部分は、実は花弁ではなく、花の集合体を支えている総苞片(そうほうへん)という器官だそうです。ハンゲショウの葉が白く変わるのも、ドクダミの花のような白い総苞片のような進化の途中とも考えられるそうです。我が家のハンゲショウは玄関手前のやまなし(宮沢賢治記念館から頂きました)の足元に植えられました。我が家の一等地です!
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