久しぶり幻日(げんじつ)とぺネタ型の雲
〈2135〉
https://sayamahills.com/2135/
9月9日、空はダイナミックでした。夏の最後の景色をつくっているようでした。そして秋を思わせる巻層雲に、幻日も現れました。
2020.9.9 15h40m nokori natu (Pentax KP & Ricoh GRDⅣ & iPhone8)
yoshiaki.toma
北の空、群馬栃木の県境あたりです。
東の空、千葉茨城県の境で発達中の雄大積雲。
これら以外の空の高いところ、巻雲が散らばっていました。
南西の空、太陽の東に幻日(げんじつ)が現れました。暈(ハロ)の円弧の一部に強い集光が見られます。赤:太陽、橙:幻日です。
16時30分、東の雄大積雲の頭部が横に広がり始め積乱雲の形体に近づきました。
16時54分、巨大な「かなとこ」が出来ました。
17時30分、モクモクした雲のてっ辺が平たくなりました。平たいお皿を乗せたようです。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思はせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」
雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形といふのは、蛙どもでは大へん高尚なものになってゐます。平たいことなのです。
青空文庫より一部抜粋 宮沢賢治 蛙のゴム靴
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