天神様の三福蛾
〈2216〉
https://sayamahills.com/2216/
近くの天神様で越冬しているウラギンシジミを見に行きました。この辺りでも、早朝氷点下になる日も出てきたのですが、ウラギンシジミはしっかりサカキの木についていました。サカキは「榊」と書き、神社の祭壇や神棚などに飾られる神道に縁がある木です。虫神様に越冬蛾は護られているのでしょうね。
2021.1.19 ganbare ganbare! (Pentax KP & Ricoh GR)
yoshiaki.toma
閉じていて見えませんが、翅の表は輝く橙色です。見せてくれるのは3月でしょうか、4月でしょうか。
昨年10月に、我が家の裏で観察したウラギンシジミ。きっと近くで越冬しているはずです。
越冬蛾を探しに行って、虫仲間が見つけたキノカワガ。
灯篭のキノカワガ。色彩的に目立ちますが、
モノクロームにしてみたら、案外紛れるものですね!
境内のサクラの古木を精査していたら、5mmくらいの小さなカイトを見付けました。
イチモジフユナミシャク♀です。飛べない(飛ばない!)蛾です。 何故、このような生態を選んだか、壮絶、合理的?な進化の過程があるのですね。
スマートで長い脚、パステルの粉をふいたような色彩。シンプルな模様。 可愛いなあ。
なんと!
境内の小さな祠の前に、公認され奉納されたような、ススキのトトロがいました。 ウラギンシジミ、キノカワガ、イチモジフユナミシャクを守っている虫神様のよう。
私はまたこの天神様を訪れるでしょう。三種の、がんばっている蛾を七福神ならぬ三福蛾とみたて、ススキのトトロを虫神様と想い、またお参りしたいのです。鎮守の森は自然学習の宝庫でもあります。
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