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てっぽう虫と黒い粘菌

〈2255〉

薪割りの最中に、薪の木部に鉛筆くらいの穴があり幼虫が見つかることがあります。この虫との出会いは早く、50年以上も前の焚き火のとき、剪定した木から見つけたこの虫を、大人たちが火に放り込み焼いて食べていた記憶があります。美味いんだよ、という言葉も残っています。今は薪割りの後、ジョウビタキが降りて来て突いているようでした。

てっぽう虫と黒い粘菌

2021.2.25 teppou mushi (Ricoh GR)

yoshiaki.toma

Image 一番多く見つかるのは、昨年太くて割れずに放置しておいた原木の、皮のすぐ下です。 木の維管束の部分です。

Image Image Image 放置された原木では内部まで入り込んだ幼虫が見られます。 弾痕の跡みたいな穴暮らしで、通称てっぽう虫です。テッポウムシという名称は総称で、何と言うカミキリムシなどに成長するか不明なのがほとんどです。姿は少しだけ違いますが、タマムシの幼虫もだいたい同じ生態です。

Image Image Image 少し出たり引っ込んだりしますが、低温だからか鈍いです。 もちろんUターンは出来ません。

Image 退化したか役立つのか、脚は6本確認しました。 このテッポウムシ、成虫名が分かりました。次報で詳しく伝えます。

Image Image 割った木片に粘菌みたいなものを見つけました。変形体は木の室(ホール)の中で、休眠し菌核と呼ばれる形態になっているようです。変形体が白、子実体が黒のようです。

Image Image 双眼実態顕微鏡のステージに乗せられるように裁断していたら、可愛いギャラリーが見学にやって来ました。

Image Image てっぽう虫と黒い粘菌のレポートは、今回はここまでです。 静かに割れる薪割り器の導入で、原木や朽木の内部をそっと覗けるようになりました。 次回は虫の詳細や、粘菌?の姿を報告します。

https://sayamahills.com/2255/