椎茸床に発生したムラサキホコリ
〈2314〉
https://sayamahills.com/2314/
山から下ろしてきた椎茸床(しいたけしょう)。クヌギ材を栄養にして菌床(きんしょう)を造っていたのはシイタケだけではありませんでした。みごとに変形菌にやられてしまいました。同居ならいいのですが、入れ替わってしまったらショックです。
2021.6.10 hodagi okiba (Pentax KP + iPhone8)
yoshiaki.toma
この真ん中のホダ木に、
6月3日、粘菌の変形体を見付けました。観察を意識していたのですが、
5日過ぎには、すっかり子実体に変化していました。 ムラサキホコリの仲間のようです。
このとき、一斉に変形体が胞子を飛ばしていたようです。
変化の過程を観ていたら、面白かったでしょうね。
6月10日18時22分。1cmほどの小さい変形体を見つけました!既に子実体に近いです。
20時52分。薄く茶色が入り、お釈迦様の「ら髪」のように表面に起伏が現れました。
翌朝まで観察を続ける覚悟でしたが、、、
11日0時24分、観察に邪魔が入ってしまいました。私の研究心を超える食欲の持ち主です。変形体には、もっと元気なナメクジがくっつき食事してました。
いくつも細く長く変形した子実体は、謎めいて美しかったですが、前半分には多分、ナメクジの食跡が残り、自然の姿ではなくなっていました。
11日5時、これではムラサキホコリの仲間とも思えない格好です。
400倍で胞子を観察しました。腐海の「午後の胞子」を観察するナウシカみたいですね!
胞子は焙煎された珈琲豆のようです。私はムラサキホコリは食べません。シイタケは好きです。でもまた変形体から子実体への変化を追ってみたいです。でもシイタケ床は守りたいです。複雑な心境です。
参考:粘菌類-生物分類の話
参考:粘菌が公民館にデビュー
https://sayamahills.com/2314/