冬夜蛾、キシダモンキリガ
〈2430〉
https://sayamahills.com/2430/
和菓子に季節感があるように、蛾の仲間の出現も季節感満載です。これからの季節現れるキリガ類は、冬夜蛾と書きます。フユシャクは冬尺です。秋から冬、子供たちに人気の昆虫が減っても、蛾を観察していると、これからもずっと観察の旬なのです。
2021.11.10 tenori ga (Pentax KP)
yoshiaki.toma
10日夕方、外で木工をやっていて暫く玄関が開放になっていました。もう蚊も少ないので、開けっ放しだったのです。そんな入り口から私に着いてきたのか、一頭の蛾が室内にいました。
穀物や衣類に付く蛾は禁物ですが、このシックな配色、シンプルなデザインなら歓迎です。 しばらく写真のモデルになってもらいました。
山形の紋、生息場所等から「ヤマノモンキリガ」と言われた時期がありました。 やがて平地でも見付かり、名前の改定が提案され、「キシダモンキリガ」と命名され直しました。
山の紋が描かれた辺りは、影が入り立ち上がったように見えます。 シンプルですが絵画的で美しく思います。
袋に捕らえて、外に逃がしたつもりでしたが、、、 翌日も同じ窓に見つけました!
キシダモンキリガ、スギタ二モンキリガ、、、似た外観の蛾はいるのですが、詳細を見比べてキシダモンキリガとしました。キリガは冬夜蛾というグループに属します。季節感ある和名です。こんどこそ指にとめ、しっかり外に出た飛行曲線を確認しました。 私は二泊しても三泊されてもかまわないのですが、多分、キシダモンキリガの方にも都合があると思いますので。
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