2020年、最後の満月
〈2203〉
https://sayamahills.com/2203/
我が家から観察する冬の月は、地平の低い場所から昇ってきます。屋根々や電柱や電線はあるけれど、赤くひしゃげた月が登る天体写真を専門誌に投稿したら、月例コンクールに入選し記載されたことがあります。人の生活の上にある月が新鮮だったと評価されました。あれは1月でした。2020年最後の満月も同じ条件でしたので、期待して月の出を待ちましたが、、、
2020.12.30 17h52m kumo kara kao dase! (Pentax K1 & etc)
yoshiaki.toma
残念、雲からの出現となりました。
タカハシFc76で撮影。
シャープな12月のコールド・ムーンになるはずでしたが、月の輪郭が、
激しく踊っていました。強い寒波で大気がゆらいでいたのです。
昨日の月は光冠がまとい、気流はずっと落ち着いていました。雲の中の氷結晶が、規則正しく静かに浮いていないと、この現象は起きません、
私の好きな大気光学現象です。
ちょっと目を離している間に、航空機が月を横切りました。
その瞬間は見られませんでしたが、飛行機雲がゆっくり流れ広がり、飛行機雲の中に月明かりが影を落とし、幻想的でした。
昨夜の満月一日前、うっすら光冠の中の月でした。
そして今日、今年最後の満月は、寒風で気流激しい中の観察になりました。
ゆらいだ月を20枚近く撮影し、平均値を求める画像処理を行いました。
いくらか改善されました。
そして改善し仕上げた、2020年最後の満月。12月30日だったことが感慨深いです。大気の流れに負けて、落ち着きを欠いた月でしたが、なんだか今年の人の試練に似ています。私たちの不安定さも科学で改善できるのでしょうか、、、
2021年が、新時代のスタートになりますように!!
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