残され森のギンラン
〈2036〉
https://sayamahills.com/2036/
ここは狭山丘陵北東の尾根の一部です。かつてここから西に歩けば、大きな切り出しの谷を一つ越え、狭山湖まで歩けました。今は周りが市街化され、孤立した残され島のような景観になっています。ギンランの満開までまもなくです。
2020.5.3 seiso na yousei (Pentax K-1 + SMC PENTAX-DA 1:2.8 35mm Macro Limited)
yoshiaki.toma
ここでは薪も資源として活用しています。小さな森ですがカブトムシも自生しています。
そこで最近ずっと観察を続けているのが、
ギンランです。100以上の個体が花を付けつつあります。5月3日の様子。
同じ群落の4月28日の状況。
周辺のジャノヒゲなど整理して、最小限の手は加えていますが、私の小さなときからずっと見続けている景色が守られています。
5月3日、特徴のあるスタイルのギンランには名前を付けたくなります。
同じ個体、4月28日。
初めは棒を立てて有りかを示しましたが、今は焚きつけにする前の枝で、保護区域を作りました。
蝶の飛行コースに道があるように、ギンランも妖精が歩くような道に沿って増えてきました。地下茎などはありませんが、共存の必要があるとされる菌類の生息に沿って「道」が出来たのでしょう。
この群は家族のようです。「やっぱり、地上はいいなあ」「空気が新鮮だわ」「ぼく大きくなったよ!」こんな妖精の声が聞きたいので、地面に光の届く管理を続けています。もともと狭山丘陵は人と近い森でしたから。
https://sayamahills.com/2036/