蚊(イエカ)の観察 その2
〈2077〉
https://sayamahills.com/2077/
蚊の観察の初めは、成虫の顕微鏡観察です。複眼と、なんといっても口器の先端を見てみたかったです。資料は沢山あります。潰(つぶ)してしまったものでなく、蚊取り線香の煙で捕らえたものです。
2020.6.24 ka! (Ricoh GRDⅣ + iPhone8)
yoshiaki.toma
サンプリングと観察に使った双眼実態顕微鏡、Leica S4E 形。10倍から23倍で使用。
拡大すると予期せぬものを発見!観察に予想はたてられてもシナリオ通りにはいきません。前脚をよーく観ると、
ダニが乗っていました。この蚊から栄養ある体液を吸収するつもりなのでしょう。
さて全体像。考えられる種は、アカイエカとチカイエカ。区別は難しいです。チカイエカは産卵に吸血は必要ないようです。
口器はオスもメスも持っています。共に生活のエネルギーとして、花や植物の吸蜜で糖が必要だからです。口器の先端は予想外でした。尖って刺す形ですが、噛めるようなギザギザの構造を持っていました。その後、ヒトスジシマカのメスを観察しました。この口器とは構造が違います。また報告します。
別の観察で偶然見付けました。
蛹から羽化に失敗した個体。あるいは蚊取り線香にやられたのかも知れません。顕微鏡の照明で背中がキラキラ金色に光っていました。「蚊」と、一言で言うけれど日本に300種以上生活し完全変態し、「命」をいただいて真っ直ぐ進んでいるんです。凄いです。
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